GlassFish クイックスタートガイド

本ガイドは GlassFish サーバソフトウェアの起動と、アプリケーションの パッケージングと配備の方法を解説します。また、管理コンソールと コマンドラインツールに関する情報も提供します。このクイックスタートガイド を利用する際には既に製品がインストールされている必要があります。 ダウンロードとインストール方法については、 GlassFish ダウンロードページを参照下さい。

本ドキュメントは以下のトピックを含みます:

本ドキュメントの規約については文書規約を参照下さい。

サーバの 起動と確認

本セクションでは管理者向けに GlassFish サーバを起動、確認する 手順を解説します:

管理タスク向けに、GlassFish サーバソフトウェアは以下のツールを提供します。 これらにより、管理者はサーバインスタンスの管理をすることができます。

管理関連のデフォルト値は次のようになっています:

これらの値は ant -f setup.xml もしくは setup-cluster.xml コマンド実行 によってインストール時に利用されます。  セットアップ時に、もし競合 するポートがあった場合には、setup.xml もしくは setup-cluster.xml を編集、 適切なポート番号値を設定の後、ant コマンドを再度実行して下さい。

GlassFish サーバの起動手順

単一インスタンスモード

"ant -f setup.xml" によってインストールが完了していれば、ドメインを 起動することでサーバを起動します。ドメインはそれに属す サーバインスタンスに認証と管理機能を提供します。ドメインを起動する と、そのドメイン内のサーバインスタンスが起動されます。 domain1 というデフォルトドメインが GlassFish サーバをインストール した際に作成されます。

手順
  1. install-dir/bin/ ディレクトリを PATH 環境変数に追加します。

  2. 次のコマンドを入力し、サーバを起動します: asadmin start-domain domain1

    サーバが起動すれば次のメッセージが表示されます: Domain domain1 is ready to receive client requests. Additional services are being started in the background.

クラスタモード

GlassFish はサーバインスタンスの クラスタをサポートします。クラスタ内のインスタンスは 同一セットのアプリケーションと設定情報を共有します。 クラスタリングと関連用語についての詳細情報は GlassFish V2 でのクラスタサポートを参照下さい。

"ant -f setup-cluster.xml" によってインストールが完了していれば、 ドメインを起動することでサーバを起動します。ドメインを起動すると ドメイン管理サーバ (DAS) が起動し、これによってドメイン内のサーバ インスタンスが起動されます。DAS は特別に明示された Application Server のインスタンスで、前管理タスクを仲介します。domain1 という デフォルトドメインが GlassFish サーバをインストールした際に作成されます。

手順
  1. install-dir/bin/ ディレクトリを PATH 環境変数に追加します。

  2. 次のコマンドを入力しサーバを起動します: asadmin start-domain domain1.

    管理者ユーザ名とパスワードを聞かれたら、setup-cluster.xml に指定した ユーザ名とパスワードを入力して下さい。デフォルトでは管理者ユーザ名は admin 、 管理者パスワードは adminadmin です。 サーバが起動すれば次のメッセージが表示されます: Domain domain1 started

  3. クラスタ、ノードエージェントを 作成するには クイックスタートガイドの手順に従って下さい。
  4. GlassFish V2 でクラスタを作成後、負荷分散についての簡単な 手順が必要であれば、 GlassFish V2 でクラスタ/負荷分散を設定するには を参照下さい。

サーバが稼働していることの確認手順

手順

自動配備を使って Hello アプリケーションを配備する 手順

事前にパッケージ化されている "Hello" 表示するアプリケーションが Java EE 5 チュートリアルもしくは次からダウンロードできます http://glassfish.dev.java.net/downloads/quickstart/hello.war。 Hello アプリケーションは Web ARchive (WAR) ファイルに含まれています。 パッケージ化されたアプリケーションは Java™ ARchive (JAR) や Enterprise ARchive (EAR) ファイルの形でもあります。

ドメインの autodeploy ディレクトリにドラグもしくはコピー することで、最小の手間でパッケージ化済みアプリケーションを即利用 できるようにできます。

手順
  1. hello.war を次からダウンロードします。 http://glassfish.dev.java.net/downloads/quickstart/hello.war

  2. hello.warinstall-dir/domains/domain1/autodeploy/にコピーします。


    Tip - Windows では、autodeploy ディレクトリへの ショートカットをデスクトップに作成し、そこに hello.war ファイルをドラグ & ドロップすることができます。


    サーバがアプリケーションの配備を完了すると、 hello.war_deployed という名前のファイルが autodeploy ディレクトリに作成されます。システムの速度によりますが、これには 数秒かかります。このファイルが作成されるまではアプリケーションの ページを開こうとしても、 404-File Not Found error が返されます。

  3. アプリケーションページにいくには 次の URL を開いて下さい: http://localhost:8080/hello

    アプリケーションの最初のページが表示され、あなたの名前を入力する よう聞いてきます:

    Hi, my name is Duke. What's yours?
  4. あなたの名前を入力し、Submit をクリックして下さい。

    アプリケーションはカスタマイズされた応答を表示し、 あなたに個人的な Hello を返します。


    注 - asadmin コマンドラインユーティリティを 使用して、コマンドラインもしくはシェルスクリプト内から配備することも できます。コマンドは asadmin deploy です。詳細な情報は asadmin deploy --help を コマンドプロンプトで入力して下さい。



管理コンソールへのログイン手順

管理コンソールはウェブベースのインタフェースで、種々の 管理、設定タスクを簡単にします。通常、次のようなタスクで 利用されます:

管理コンソールに関する詳細情報はオンラインヘルプを参照下さい。

手順
  1. 単一インスタンスモードでは http://localhost:4848/ を、クラスタモードでは https://localhost:4848 にアクセスします。

  2. 管理ユーザ名とパスワードを入力します。

    デフォルトのユーザ名は admin でパスワードは adminadminです。

  3. Log In をクリックします。

    管理コンソールが表示され、次のようになります:

    Admin Console home page. Left pane shows server tree and right

pane shows common tasks and product information links.

    ツリーにある項目を使用して、GlassFish サーバソフトウェアの 種々動作設定をして下さい。上部右側にあるボタンからオンラインヘルプを 立ち上げて下さい。

    サーバのログファイルを見るにはページ右側区画、「Common Tasks」 下の 「Search Log Files」をクリックして下さい。ログビューワウインドウが 表示されたら、基準を設定、「Search」をクリックし、サーバからの 状態メッセージや、あなたの Java EE アプリケーションからの出力を 表示させられます。

同梱の Derby データベースサーバの起動手順

GlassFish サーバは同梱 Derby データベースサーバを含みます。 起動するには、 asadmin start-database コマンドを使用し次の手順に従います:

手順
  1. データベースをインストールしたユーザとしてログインして いることを確認します。

  2. asadmin start-database を実行します。

    start-database コマンドについての詳細情報は コマンドのヘルプを参照下さい。


アプリケーションの パッケージ化と配備

アプリケーションは配備する前に Java ARchive (JAR)、Web ARchive (WAR)、 もしくは Enterprise ARchive (EAR) ファイルにパッケージ化されている必要が あります。パッケージ化されたアプリケーションは配備記述子を含みます。 配備記述子は GlassFish サーバソフトウェアに、アプリケーションを読み込む 際に必要となる情報を与え、URL へのマッピング、必要なリソースへの接続 を指定します。本章ではアプリケーションをパッケージ化および配備 するための以下のテクニックを解説します:

詳細情報については The Java EE 5 Tutorial 内の "Getting Started With Web Applications" を参照下さい。

Using an IDE to Develop and Deploy Applications

NetBeans™ IDE は Java EE アプリケーションを作成、 パッケージ化、配備するのに使用できる、統合開発環境です。 NetBeans IDE は http://www.netbeans.org から ダウンロードする事ができます。 NetBeans IDE は開発環境と配備環境を統合し、Java EE アプリケーションを 作成するための多くのステップを自動化します。GlassFish サーバを NetBeans IDE に一度登録すれば、アプリケーションを配備し、変更を加えた後に 再配備することが簡単にできます。

GlassFish と NetBeans IDE を組み合わせて使う詳細に関しては、 次のドキュメントを参照下さい: http://glassfish.java.net/public/netbeans/index.html

Eclipse IDE を使用して Java EE アプリケーションを作成し、 GlassFish に配備することも可能です。Eclipse version 3.1 用の プラグインを提供する次の GlassFish Plugins プロジェクト https://glassfishplugins.dev.java.net/ にて、ダウンロードや Quickstart Guide の情報を参照して下さい。


asant を使用して Hello アプリケーションのをパッケージ化する方法

アプリケーションが NetBeans IDE の様なツールでパッケージ化されて いない場合、製品と共に出荷されている asant ユーティリティを使うことができます。asant ユーティリティは繰り返しの配備タスクを自動化するために使われます。 これはシェルスクリプトで、GlassFish サーバ環境を初期化し、Jakarta Ant ツールを起動します。asant ユーティリティについての 詳細情報は、 Sun Java System Application Server Platform Edition 9 Reference ManualChapter 3, "The asant Utility," in Sun Java System Application Server Platform Edition 9.0 Developer's Guide を参照下さい。

先に 配備した Hello アプリケーションは既に WAR ファイルに パッケージ化されていました。 本セクションではこのアプリケーションのコンポーネントを他の WAR ファイルに パッケージ化することを行います。 Hello アプリケーションの含まれていた build.xml はビルドターゲットを 含みます。

手順
  1. もしまだ install-dir/bin を PATH 環境変数に追加していない場合、追加して下さい。

  2. ダウンロードした Hello アプリケーションを置いた ディレクトリに移動して下さい。

  3. asant war と入力して下さい。

    このコマンドがアプリケーションの WAR ファイルを組み立てます。


管理コンソールから配備する方法

ここまでで、Hello アプリケーションをパッケージ化したので、 配備する事ができます。以下のセクションでは管理コンソールを 使用して Hello アプリケーションを配備することについて取り上げます。 asant を使って配備することもできます。

手順
  1. 単一インスタンスモードの場合は http://localhost:4848/asadmin を、クラスタモードの場合は https://localhost:4848/asadmin をクリックして下さい。

  2. 管理者ユーザ名とパスワードを入力します。

  3. 画面の左側にて、Applications ノードをクリックし展開します。

  4. Web Applications をクリックします。

  5. 既に Hello アプリケーションが配備されている場合は、その横の チェックボックスを選択し、Undeploy をクリックすることで配備取り消します。

  6. 新しく作成した Hello アプリケーションを配備するには、 Web Applications のページで、Deploy をクリックします。

  7. Package file to upload to the Application Server オプションを 選択し、Browse をクリックします。

  8. ダウンロードした Hello アプリケーションを置いたディレクトリまで たどり、hello.warを選択します。

  9. Next をクリックします。

  10. Deploy Web Module ページで OK をクリックします。

    Web アプリケーションリストにアプリケーションが表示されます。

  11. 正しく配備されたことを確認するために、Launch をクリックします。

開発ディレクトリから配備する方法

正しいディレクトリ階層と配備記述子が作成されていれば、 アプリケーションを開発ディレクトリから直接配備することができます。 単純でないアプリケーションではプロセスが複雑になるので、 上級ユーザ、もしくは単純なアプリケーションの場合に推奨される 方法です。ただ、可能である場合にはディレクトリからの直接配備により 開発サイクルを加速することができます。

管理コンソールを使って対話的に行うこともできますし、コマンドライン もしくはスクリプトから asadmin deploydir を実行することも できます。コマンドラインでの手順をここに示します。多くの開発者は スクリプトで手順を自動化したいはずですので。


注 - asadmin を Windows で使用する前に、コマンドラインツールを 使用するための Windows 環境設定方法 を参照下さい。


手順
  1. ダウンロードした Hello アプリケーションを置いたディレクトリに hello2/ という名前のディレクトリを作成します。

  2. hello.war ファイルの中身を hello2/ ディレクトリ に展開します。

    unzip する際には hello.war ファイルのディレクトリ構造を 保って下さい。これはディレクトリから直接配備する際のファイル構造の 雛形になります。

  3. Hello アプリケーションが既に配備されている場合は、 コマンドラインで asadmin undeploy hello コマンドを 使用して配備取り消しして下さい。

  4. 次のコマンドを実行し、アプリケーションを配備します:

    asadmin deploydir hello-download-dir/hello2


    注 - hello2/ ディレクトリへの完全パスを指定します。

    GlassFish サーバを "Don't prompt" オプションでインストールしていない 場合には、--user username オプションも指定します。ここで username は管理者ユーザ名です。管理者パスワードを聞かれます。


    次のメッセージが表示されます: Command deploydir executed successfully.

  5. 次の URL を開いて、アプリケーションが動いていることを確認します: http://localhost:8080/hello.

コマンドラインツールの使用

GlassFish サーバソフトウェアは管理機能を実行するために、管理コンソール に加え、種々のコマンドラインツールを提供します。 本セクションではどの様なコマンドラインツールがあるのかを説明します。

ツールを起動するにはコマンドウインドウでツールの名前を入力します。 この表は第一カラムにツールを名前順にリストし、第二カラムで説明しています。

表 1 コマンドラインツール

ツール名

説明

appclient

Application Client Container を起動し、アプリケーション Java archive (JAR) ファイルにパッケージ化されたクライアント アプリケーションを呼び出します。

asadmin

GlassFish サーバを設定するための管理ツール。

asant

繰り返しの開発、配備タスクを自動化するために、Jakarta Ant ツールを起動します。

asapt

Java EE 注釈ありの Java ソースをコンパイルします。このツールは 自動的に wsimport コマンドを呼び出します。

asupgrade

GlassFish サーバソフトウェアをアップグレードするための 管理ツールです。

capture-schema

データベースからスキーマ情報を抽出し、 コンテナ管理による持続性 (CMP) にサーバが使うスキーマファイルを生成します。

jspc

JSP ページをコンパイルします。

package-appclient

アプリケーションクライアントコンテナライブラリと JAR ファイルを パッケージ化します。

verifier

Java EE 配備記述子を DTD に対し検証します。

このツールはグラフィカルユーザインタフェースも提供します。 GUI を表示するには -u オプションを指定します。

いくつかの Windows システムではドライバ検証ユーティリティが 同名で起動されます。GlassFish サーバの verifier を起動するには install-dir/bin ディレクトリ内で実行して下さい。

wscompile

サービス定義インタフェースから、JAX-RPC のための クライアントスタブ、もしくはサーバサイドスケルトンを生成します。 もしくは Web サービス記述言語 (WSDL) を生成します。

wsdeploy

JAX-RPC を使用する Web サービスアプリケーションの、実装固有で 配備できる状態の WAR ファイルを生成します。

wsgen

Web サービスエンドポイントクラスを読み、Web サービスの 配備と呼び出しに必要な全アーティファクトを生成します。

wsimport

サービスエンドポイントインタフェース (SEI)、サービス、 wsdl:faultsoap:headerfault タグからマップされた 例外クラス、wsdl:message タグ由来の非同期応答 Bean、 JAX-B 生成の型、などの JAX-WS 可搬アーティファクトを生成します。

コマンドラインツールを使用するための Windows 環境設定方法

手順
  1. エクスプローラもしくはデスクトップで、 マイコンピュータを右クリックします。

  2. プロパティを選択し、システムプロパティダイアログを表示します。

  3. 詳細タブをクリックします。

  4. 環境変数をクリックします。

  5. ユーザ変数セクションで、PATH を追加または更新します。

  6. ユーザ変数のセクションで、環境変数 AS_ADMIN_USER と入力し、インストール時に設定した管理ユーザ名に設定します。

    この変数を設定すれば、asadmin コマンドを実行する際 管理ユーザ名を入力する必要はありません。

  7. OK をクリックし、変更をコミット、ウィンドウを閉じます。

次にどこをみるか

GlassFish サーバを学習したり使用したりするための、リソースが入手可能です。 以下の様なものです:

ドキュメント規約

本セクションではこのガイド全体に渡って使用されている規約について 説明します。

一般規約

本ガイドでは以下の一般規約が使われています:

表記規約

以下の表は本ドキュメントでの表記上の変更を説明します。

表 2 表記規約

書体

意味

AaBbCc123

コマンド、ファイル、ディレクトリの名前、スクリーンへの コンピュータの出力

.login ファイルを編集。

ls -a を使って全ファイルをリストします。

machine_name% you have mail.

AaBbCc123

ユーザ入力。スクリーン上のコンピュータ出力に比較し強調。

machine_name% su

Password:

AaBbCc123

実際の名前もしくは値に置き換えれらるプレースホルダ

ファイルを削除するコマンドは rm filename です。

AaBbCc123

本の名前、新しい用語、強調される用語。(注: いくつかの 強調された項目は太字で表示されています)

User's Guide の第 6 章をお読み下さい。

cache とはローカルに保存されるコピーです。

ファイルを保存しないで下さい。



最終更新日: 2007/03/02